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最近、子持ちの友人とちょっといい蕎麦屋にいったときのこと。
「子どもいないのに結婚する意味ってなんなん?」という話になりまして。
そういえばなんだったかなぁと思ったので、ちょっとそのあたりを語りたいと思います。
私が結婚した理由
そもそも、付き合ったら最終形態として結婚するっていうのは、誰が決めたんだとおもうけど。
うちは、ふたりともそれが当たり前だと思ってて、でも「今」じゃなくていいよね。と思いつつ、付き合って8年が経ち、やっと結婚に踏み切った。
「今」じゃない、と思っていたのは、今子どもをもつ(作るっていう表現にいつも違和感があるのよね。)つもりがなかったから。
お互い、仕事がめっちゃノッてる時期だったし、頭の中仕事でいっぱいだったし。
カレに不満はなかった(まー、ちっちゃいこといえばいっぱいあるけど)んだけど、まあ、今じゃなくても。と思っていた、当時33歳の私。
で、急に数年かけてた大きなプロジェクトがリリース、とあいなりまして。
ちょー新規案件の要件定義にアサインされたわけです。
とりあえず、めっちゃ忙しかった毎日から、ストン、とけっこう暇な日々へ。
定時で帰れるし、有給(代休めっちゃたまってて取れといわれる・・)も取り放題。
そんなとき、あ、今のうちに結婚しよ、と思ったわけです。
みんなに「長い春だったのに、何で結婚しようと思ったの?!」といわれるけど、「暇になったから」と答えています。
だってほんとなんだもん。
だんなに結婚したいと逆プロポーズ。
結婚したい、と言ってしまえば、今まで結婚したいと思ってたような気がしてきてしまうから不思議。
友だちに、「何で結婚しないの?」といわれたときのちょっと苦い気持なんかが蘇ってきたりして、そんな話をした覚えがあります。
だんなはびっくりしてたけど、いいよ、と5分で即決。
翌月、親にあいさつに行き、3か月後には入籍しました。
その時は、すぐに子どもを持ちたいなんておもっていなかったけど、結婚したいと思ったのは、ネガティブに言うと、世間体と、所有欲、将来一人になりたくないっていう気持ちかな、と思う。
ポジティブに言うと、どうせ一生一緒にいるんだろうから、結婚という制度にのっとってもいいじゃない、という気持ち。
8年仲よくやってきて、これから他の人に心揺らぐことがあったとしても、ここを切って、最初から関係性を作り直すなんてきっとすごく大変で面倒だから、もうしないと思うっていうか。
だから、別れるのが面倒になるっていうのは、あんまり気にしていなかったな。
子ども、どうするよ
子どもがほしくてほしくて結婚する、というのじゃなかったので、その後その話は幾度となくでました。
何年も一緒にいる中で、子どもを育てたいと思う日もあれば、子どもいなくてもいいな、と思う日もあって、なかなか心は定まらない。
私もそうだし、だんなもそうだった気がします。
付き合い始めた20代の半ば時は、両方「今はいい!」だったけど、だんなが「子どもいてもいいかも」となったり、私がなったり。
でも、そろそろ決めなければいけないリミットが近づいて、最近やっとふたりとも「ほしいね」になった気がします。
さて、30代も終盤に差し掛かり、これがもう遅すぎたのか、間に合ったのか。
ぎりぎりなところ。
33歳で二人目を本日ご出産されたキャサリン妃は、ほんとに上手な人生を歩んでいるなあと素直にすごいと思います。
30歳になったら、子どもをほしいと思っている人は、そうすべきなんだろうけど、やっぱりこの世の中、30歳で決められない人もいっぱいいるよね。
蕎麦を一緒にたべた友人は、「友だちが43歳でやっと、そろそろ子どもがほしいといって、不妊治療がんばって妊娠したけど、流産だったらしい。43歳だと妊娠しても出産に至らないことも多いんだって」といってました。
ほしいんなら、早めに決めて動きなさい、という理論にはとても納得するし、正論だと思う。
マツコ・デラックスさんのこの話はほんと的を射ている。
けど、けど、まずはその、ほしい!になれないところが問題なんだよ。
いつかほしくなるかもしれないから、動きなさい、はなかなか難しい。
だってほしくならないかもしれないんだから。
当時、50代、60代の子なし女性に真剣に語られたけど、ぜんぜん響かなかった私のように。
私はやっと、リミットが近づいて、動く気になったのであります。
そして、もしできなくても、二人の人生を楽しむ覚悟?というか、それもいいかなと思っておりまする。
で、子どもがいなくて結婚する意味
話を戻して。じゃあもしできなかったら、もっというと、リミットまで子どもをほしいと思えなかったとしたら。
結婚、意味あんの?というと。
私はあったかなーと思います。
理由1:社会的信用がある
一緒に住むうえで、同棲、だとちょっとエロい。
親、心配します。(これはひとりでも一緒だけど、遊ばれてるんじゃないかみたいな、変な勘繰りをされるのがいや。)
仕事するうえでは、結婚してる、はすごく楽です。
特に男性社会でひとり女みたいな環境で仕事してる私には、やりやすい。
・・この話は長くなるので、また別の時に。
理由2:家族が増える
結婚して、親も増え、兄弟も増え、甥や姪ができました。
一緒に出掛けたり、ご飯食べたり。
安心できる家族が増えたことは何より。
子どもいないけど、かわいがるだけかわいがって責任のない、おばちゃんの立場は最高に楽しい。
おもちゃ、買い放題、甘えさせ放題。(これを許してくれる、義弟、義妹には感謝してます。)
親、兄弟がとんでもない人だったらと思うと、ここももろ刃の剣だけど。
理由3:覚悟ができる
ここはあんまり今までとかわらないかもだけど。
親兄弟に認められたことで、親の戸籍から抜けたことで、親に守ってもらう存在じゃなくなって、頼るべきはだんななんだと再確認した感じ。
二人でひとつのユニットなんだと、つきあってるときよりそういう思いは強くなりました。
ということで、やっぱ、結婚してよかったな、と思えたということです。
蕎麦屋での結論は、「まー、あんたんとこは仲がいいからね。」という一言で終わりました。
仲が良ければ、結婚はハッピー。じゃなきゃ地獄ってことですね。単純明快。
地獄に落ちないように、馬鹿な真似はせず、がんばります。
さいごに。
今現在、こどもいない夫婦の私には、わかるわーと思った桜島ニニコさんのブログ。
田舎であればあるほど、生きにくいわね。